ゆるやかに繋いでいく

大変ご無沙汰しております。
一年ぶりに「シモキタボイス」制作日誌を再開します。

今年の「シモキタボイス」まで、あと10日。
まだまだ宣伝作業もはかどっていない状態です。
残り10日をなんとか乗り切って、打ち上げでうまい酒を飲むことを目標にしています。


紹介が遅れましたが、私は今回のイベントの主催団体である「下北沢商業者協議会」のひとり事務局長・久山と申します。
社会学系の修士2年です。
ちょうど4年前、偶然に下北沢の道路計画を知って、「Save the 下北沢」にかかわったのがきかっけで、いま、こうしてこのブログをしたためるような立場にいます。


この4年間、本当にいろいろなことがありました。

セイブを始めとしてたくさんの人が本気の勝負をしたおかげで商業者協議会が立ち上がったり、訴訟が100名の原告を集めつつ起こったり、都市計画の学者が学会をあげて道路建設見直しを求める動きを起こしたりしたこと。

それでも行政が強行的に計画の認可をおろしてしまったこと。
(自分の目の前で、都市計画審議会を通過してしまったのを見たときの悔しさは忘れられません)

昨年、新しく運動にかかわった「ザ・スズナリ」が、大きなイベントをはじめるきっかけを作ってくれたこと。

今年もこうして「シモキタボイス」という大きなイベントを開催することが出来るのは、今までかかわってきたすべての人たちの積み重ねの上なのだと思っています。


ひるがえって昨年から今年までの変化を考えると、運動が非常に日常化してきたというか、さりげないものになってきたという印象があります。

この運動は、行政など「相手側」のうごきを見つつ、こちらのうごきを決めるというかたちで形成されてきました。
だから、2年前の10月に認可がおりてから、運動もその分落ち着いてきたのが実情です。

それまでの運動の様子について、新しく運動にかかわった人は想像もできないと思いますが、毎日が戦争で、非常事態の連続でした。
日々、刻々と変わる世田谷区や商店街の動きが続々と情報として入ってくるし、次にやらなければならないことがどんどん出てきて、元代表の金子賢三さんをはじめ、たくさんの人が自分の日常生活を返上して、一日のほとんどの時間を運動のために費やす毎日でした。
(毎日が完全燃焼、と言ったらいいのかな。)

認可がおりているけれど買収は始まっておらず、小田急線の地下化工事(道路計画と一体になっているものです)が進展しつつあるという今の状況で、長く運動にかかわってきた人は、自分の生活を立て直しながら、日常とうまく溶け合うかたちで運動を続けていく、そんな時期にあるような気がしています。


ところで、訴訟が盛り上がりつつある今の運動の展開の中で、私にとって何が「運動」なのか。
それは、いわゆる「政治」にとっては余剰にあたる部分ではないかという思いを強くしています。

音楽イベントとかシンポジウムとか写真展、マップ作りとかは、直接的に政治セクターにアタックするのではありません。
でもそのかわり、これらのうごきは多くの人と下北沢の問題をつないでくれるものだと思います。
自分が好きなアーティストが「下北沢再開発反対!」と言っていたら問題を身近に思えるものです。
(私も、小熊英二さんが賛同コメントを寄せていることを知ったとき、セイブザ下北沢にコンタクトをとってみようと思ったものでした)

それに、運動を作っている側(というか私自身)にとって、音楽とかシンポとかいった表現形態は、表現の仕方としてしっくりくるものです。
自分にとって自然な表現をしながら、おぼろげながらできてしまった「内/外」をゆるやかにつないでいくようにコミュニケーションをすること。
これが、私にとっての「運動」だと思います。


のっけから長くなってしまいましたが、とりあえず今日はこのあたりで。
(あ、宣伝への協力をよろしくお願いしますー)
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by shimo_voice | 2008-08-19 02:52


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